マタナゴ (ウミタナゴ科) Ditrema temminckii pacificum Katafuchi & Nakabo, 2007
マタナゴ(広島湾)


マタナゴの幼魚 
オリンパスE-1 ZD50/2マクロ f6.7 1/125 Z-220(フル)+D-180(フル) 撮影距離60cm 
広島湾 7月 水深70cm

 ウミタナゴとされてきた種は2007年にウミタナゴとマタナゴという2亜種に細分されるとともに、さらにアカタナゴという別種に区分されました。マタナゴは内湾・北方系で、背が青っぽく、前鰓蓋下縁前方の黒点を欠くとされています。

 本亜種はアマモ場、岩礁域、カキひびなど障害物のあるところなら場所を問わず見かけますが、個体数はさほど多くありません。

 仲間で群れていることもありますが、単独でいたり、ほかの魚に混じっていることも多いです。この幼魚はメバルの幼魚に混じっていましたが、泳ぎ回って撮りにくい上、下手に接近するとすぐに逃げてしまいます。意外と手強い相手です。

 この地では成長すると背側が光沢のある青緑色となって非常に美しいのですが、警戒心が強くてなかなか寄られません。

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