緩流部に棲息するボウズハゼ類で、個体数は非常に少ないようです。撮影地では大多数がナンヨウボウズハゼである中、雄は写真の個体だけがコンテリボウズハゼでした。かなり探し回りましたが、発見できたのはこの個体のみでした。絶滅危惧ⅠA類に指定されているのも頷けます。
写真の雄は、青緑と黒の婚姻色を呈して盛んにディスプレイしていました。激しく泳ぎまわるのですが、よく観察しているとほぼ同じルートを巡回しているのがわかったので、じっとして近くに来るのを待ちました。ホバリングが多い分、ヒレ全開写真は撮りやすいと言えましょう。
魚体反射には注意しないとせっかくの紺色が白飛びしてしまいます。フラッシュを上げ気味に位置させて撮影する必要がありますし、やや露光を切り詰めた(半絞りほど)方がよいでしょう。