ミナミメダカ東瀬戸内型

(メダカ科 メダカ属)

Oryzias latipes latipes (Temminck & Schlegel, 1846)

ミナミメダカ東瀬戸内型(神戸市の池)

絶滅危惧II

ミナミメダカ東瀬戸内型

オリンパスE-3 ZD14-54/2.8-3.5 f8 1/250 Z-240×2(TTL)

神戸市の池 7月 水深10cm

 2012年、これまでの「メダカ」は2種に区分され、「キタノメダカ」と「ミナミメダカ」となりました。さらにミナミメダカは9つの型に分けられています。

 多くの人にとってはメダカは水路ならどこにでもいるような魚だったことでしょう。

 私の個人的な記憶ではむしろ池や沼の魚で、かつては山際にたいてい湿地のようなタマリがあり、必ずといっていいほど本種が見られました。こういう池ではタイコウチ、ミズカマキリ、アカハライモリなども普通に見られたものです。

 瀬戸内地方の島嶼部には、海沿いに汽水の池が多数ありました。池は海とつながっており、干満に応じて水が出入りしていました。本種は塩分に強く、ボラが跳ねているような池(我々は「イナ池」と呼んでいました。)でも多数見られたものです。

 しかしこのような湿地や池はほとんど埋め立てられてしまいました。

 写真の個体は雌で、産卵後卵を腹に付着させている状態です。この後、水草などに移し替えます。

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