南西諸島の干潟ではヒメシオマネキと並んで多く観察される種で、乾燥気味の砂っぽいところにいます。本土に棲息するハクセンシオマネキの亜種です。
警戒心はさほど強くなく、撮影しやすい種です。巣穴から完全に出てくるまでは、脚全体を使って体を上下させる行動を見せます。そのうち、盛んに触角やはさみを動かし始めますが、これは警戒心を解いた証拠です。こういう状態になるまではじっと動かずにいることです。すると完全に巣穴から出てきて摂餌やディスプレイなど自然な行動を見せてくれます。これらはシオマネキ類に共通した行動です。
この写真ははさみを振り上げている集団にゆっくりと近寄っていき撮影したものです。触角やはさみを細かく動かすのを止めたら、カニが警戒し始めた状態なので、こちらは静止します。じっとしているとカニは再び細かく動き始めますので、接近を再開します。こうして近づいていくと、超広角でもそこそこの大きさで撮影することができます。