有明海では普通に見られますが、全国的には生息地が限られており、絶滅危惧種に指定されています。河口干潟で、アシ原の乾いた場所から、ぬかるんだ場所まで見られます。
雄は闘争の際、写真のように大鉗脚で鋏み合っていることがあります。闘争がピークに達すると投げ飛ばすらしいですが、今までのところその状態には出くわしておりません。
本種がムツゴロウの縄張りに侵入した場合、ムツゴロウは本種の周りをヒレ全開にして回ります。しかし、これはあまり効き目がないようで、最後は口で追し出されます。しかし、大きな雄個体の場合は、逆に大鉗脚でムツゴロウを押し退けることもあります。
シオマネキは幼体のうちは結構目立つ配色で、小さな個体は甲が白色、眼柄は黄色、脚はかなり派手な赤色です。泥干潟の上では結構目立ってしまい、不利だと思うのですが……。
もう少し成長すると、甲に迷路状の模様が入り、全体にくすんだ色になってきます。