タナゴモドキ

(カワアナゴ科 タナゴモドキ属)

Paratya improvisa (Kemp, 1917)

タナゴモドキ(西表島の河川)

絶滅危惧IB

タナゴモドキの雌

オリンパスE-1 ZD50/2マクロ f13 1/60 Z-220(フル)+D-180(フル) 撮影距離36cm

西表島の河川 5月 水深50cm

 中下流の緩流部にいる浮遊性のハゼです。絶滅危惧IB類に指定されています。

 本種と、同所的に棲息するとされるタメトモハゼが撮りたくて川の中を探し回ったのですが、タナゴモドキはある場所で4個体を確認したのみでした。個体数はあまり多くなく、いるところにはある程度いますが、いないところには全くいません。

 発見さえしてしまえば、撮影はさほど難しくありません。しばらくじっとして観察していると、常に遊泳して同じ場所を巡回しています。泳ぎ方はストップ・ゴーの繰り返しで、水中に沈んだ小枝のそばなどで浮遊静止していることもあります。

 一応群れていますが、群れの結びつきは弱いようで、単独になることも多いようです。小さなハゼですが、まず撮影距離40cmにセットし、フォーカス合わせをしながらじわじわと間合いを詰めていけば大きく撮影できます。

 この個体は雌と思われます。いつか婚姻色の雄を撮れればと思っております。


タナゴモドキ雄(西表島の河川)

タナゴモドキの雄

オリンパスE-3 ZD12-60(60)/2.8-4 f8 1/30 Z-240×2(TTL)

西表島の河川 11月 水深30cm

 雄を発見しましたが、婚姻色が出ている感じではありませんでした。この場所では稚魚から体高の高い雌の成魚まで多数みられました。沈木に止まって休んでいる個体も多数見られましたので、必ずしも浮遊しているわけではないようです。

 雄は雌ほど大型な個体には出会えず、体高も低くて以外と目立ちませんでした。馴らせば近づいても逃げません。タメトモハゼに比べると撮影は楽です。

 雄に接近しましたが、待てど暮らせどヒレを開きませんでした。

▲ページ先頭へ▲


 一覧表 分類別 


TOP