ヒラスカシガイ

(スカシガイ科 スカシガイ属)

Macroschisma dilatata (A.Adams, 1851)

ヒラスカシガイ1(三保)

ヒラスカシガイ

オリンパスE-1 ZD50/2マクロ f22 1/60 Z-220(フル)+D-180(フル) 撮影距離30cm

三保 4月 水深20m

 夜、黒いウミウシ状の生物が泥底を這っていましたので、とりあえず撮りました。写真を見ると目のようなものがあるので、ウミウシではないなと思い調べたところ、スカシガイの仲間と判明しました。

 しかし、スカシガイ類は浅場の転石下にいるのが常で、こんな深い泥底を這っているのは場違いなような気もします。

 本種の貝殻は軟体よりもはるかに小さく、かつ、殻には穴が空いていて、そこから管状のものが伸びています。アワビ類やカサガイ類に近縁な貝です。

※ 「スカシガイ」としていましたが、殻の穴が後方部にあることから、ヒラスカシガイに訂正しました。

ヒラスカシガイ2(三保)

立ち上がるヒラスカシガイ

ペンタックスLX DFA50/2.8マクロ f32 1/60 Z-220(フル)+D-180(フル) 撮影距離23cm

三保 6月 水深4m

 夜間、浅場で撮影したものです。砂に埋まった石から伸び上がっています。他にも同様の状態の個体を見ていますので、こんな格好をする習性があるようです。

 不思議な生き物です。

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