三保では泥底を好むトカゲゴチが多く、砂底を好むらしい本種はあまり見かけません。
写真のように泥底にいることは珍しく、砂礫底で見かけることが多いです。セレベスゴチに似ていますが、頭部に桃色の紋はありません。
小型種ですが近づいても逃げません。
本種はかつて「アサネゴチ」と呼ばれ、これが属の和名に残っています(ラテン名では「オニゴチ」)。命名者は倉場富三郎で、グラバー邸で有名なスコットランド商人、トーマス・グラバーの長男です(『グラバー図譜』で知られる)。ちなみに倉場氏は、現在「アサネゴチ」とされている種に「オニゴチ」と命名しています。