フトミゾエビと同所的に棲息していますが、本種の方が個体数は少ないように感じます。
本種とフトミゾエビは一見似ていますが、①成長した個体でもサルエビは尾柄の先が青くならない、②サルエビには腹節側面に黒褐色の斑点がない、という点で水中でも識別可能です。光を当てると慌てて泥に潜るなど、性質はよく似ていますが、私の観察した限り、サルエビは浅い場所には出現しません。フトミゾエビは水深1mほどの浅場でも見ることがあります(ただし小型個体です)。
内湾の泥底に棲息するため、レジャーダイバーが本種に会う機会はあまりないと思われますが、漁獲物としてはごく普通で、アカエビ、キシエビとともに『かっぱえびせん』に用いられているおなじみのエビです。