奄美諸島以南に棲息する汽水性の小型ウツボです。
写真の個体は全長10cm程度の未成魚で、砂礫底の流木の下に潜んでいました。同所的に棲息するナミダカワウツボは、背びれ、尻びれが広範にありますが、コゲウツボはこれらが体の後端にしかありません(キカイウツボ亜科の特徴)。また、ナミダカワウツボは、目の下に涙が流れたような白斑がありますが、こちらにはそれがありません。
慌てて逃げることはなく、ゆっくりと移動します。夜行性で、昼間は動きが鈍いのかもしれません。撮影自体は難しくありませんが、じっとしているわけではなく、絶えず動き回っています。
細かな泥が暗い体色の上では目立つため、そこそこ枚数を撮った割にはあまりいい写真が撮れていません。