これは同定に自信がありません。ヒラモクズガニにも似ていますが、写真の個体は甲幅2cmほどあり、大きさ的に合っていません(ヒラモクズガニは甲幅1.5cmとされている)。やや尻すぼみで、四隅をかなり丸くしたような甲面などから最も考えられたのがタイワンオオヒライソガニですが、どうやら南西諸島の汽水域には未記載種もいるらしく、既存の情報ではこれ以上は同定困難です。
タイワンオオヒライソガニは、日本では相模川以南の汽水域で見つかっており、河口域に棲息するとされています。
写真の個体は感潮域最上流部の小石の下で見つけました。ザラテテナガエビが同所的に棲息していました。
体が薄く、甲面が平べったいカニです。触ると脚を縮めて死んだふりをします。