釣りや漁業では普通種ですが、ダイバーはまず出会わない種の一つです。田口哲さんの『日本の魚 海水魚編』(小学館、1990)に生態写真がありますが、非常に少ないと思われます。三保をもってしてもテンジクダイ並みのキワモノと言えましょう。
この個体は昼間、泥底でガイドさんが発見した15cmくらいのものです。ベテランのガイドさんも見たのは2回目、ということでした。発見したときは単独で着底しており、寄っても逃げるそぶりを見せず、あまり活動的ではありませんでしたので、夜行性と思われます。
その後、冬の三保で夜間にもっと大きな個体(40cmくらい)に遭遇しました。こちらは活動的で、濁りのため撮影は叶いませんでしたが、やはり単独でした。