シャコは食材としてはごく普通の生物ですが、レジャダイバーには馴染みがない種です。
本種は内湾の泥底に穴を掘って棲んでおり、夜間活動します。この個体は夜間徘徊していたもので、巣穴は特定できませんでした。光を当てようが接近しようが、常に一定の速度で動いていました。
この日は透視度が極めて悪く、50cmほどしか視界が効きませんでしたので、写真もコントラストの低いものとなっておりますが、こういった泥深い場所が彼らの生息環境であることがお分かり頂けると思います。
シャコは茹でても紫っぽくてめでたい感じがせず、高級食材とはされませんが、濃厚な旨味があります。一方で、水死体にはよく貫入しているそうで、「絶対に食べない」という人もいます。とはいえ、たいていの動物は死体を食べますが。