てっきりムスメウシノシタだと思って気に留めていなかったのですが、夜間の泥底でちょくちょく見かけますし、有眼側に黒い斑紋がないため、どうも違うような気がして調べ直しました。その結果、口の形(湾曲が弱い)や有眼側の斑紋(円形状の斑紋が規則正しく正方形状に並ぶ)などから見て、トビササウシノシタではないかとの判断に至りました。
図鑑等では本種は水深80-100mに出現するとされていますが、三保ではその泥底的環境と低い透視度のため、深場の生物が浅い環境でも見られますので、本種の棲息はあり得ることだと考えています。
三保では特段珍しい種ではないと思いますが、三保にはこのように見過ごされてきた種はまだまだいるのかもしれません。