キュウセン [地方名ギザミ] (ベラ科) Halichoeres poecilopterus (Temminck & Schlegel, 1845)
キュウセン♀(広島湾)

キュウセン
♀ 
オリンパスE-1 ZD14-54(25)/2.8-3.5 f6.7 1/45 FL-20(フル)+D-180(フル) 撮影距離70cm 
広島湾 8月 水深2m

 水温の高い時期はよく見られます。瀬戸内海を代表する魚と言っていいでしょう。雄は数が少ない上、泳ぎが早いので、スキンではなかなか「これは」という写真が撮れないでいます。

 釣りでもよく釣れ、キュウセンをメインとした釣りのジャンルがあるくらいです。素焼きにして、南蛮漬けにして食べることが多いです。東日本では食べる風習がないようですが、瀬戸内沿岸ではよく食べられています。肉質は柔らかく、淡泊な白身です。スーパーでも売られています。

 瀬戸内海のベラはキュウセンとホンベラが主でしたが、一時期(1990年代中頃)は、温暖化のせいかホシササノハベラがやたら増えたことがありました。今はまたキュウセンとホンベラが主たるベラ類となっています。

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