ドンコ

(カワアナゴ科 ドンコ属)

Odontobutis obscura (Temminck & Schlegel, 1845)

ドンコ(嘉瀬川)

寄生虫に血を吸われるドンコ

オリンパスC-40z f8 1/60 D-180(オート) 撮影距離30cm

嘉瀬川 8月 水深30cm

 ドンコは大型になるハゼの仲間で、いる川には多数見られます。いない川では全く見かけません。主に中流域に棲息しますが、かなり上流にも出現します。風貌からすると石のように動かないのではと思ってしまいますが、結構逃げます。その際は非常に俊敏です。

 目の回りに赤いものがあるドンコを発見したのでよく見ますと、ヒルらしきものに血を吸われていました。川には海のように掃除をする生物がいないようなので、ずっとこのまま寄生されるのでしょうか。

卵を守るドンコ(渡川)

卵を守るるドンコ

オリンパスE-3 ZD35/3.5マクロ f8 1/250 Z-240×2(TTL)

渡川 7月 水深60cm

 岩盤の亀裂を覗いていると、黒くなったドンコが卵を守っていました。ヒレは常に全開で、胸びれで新鮮な水を卵に送っているのを観察できました。ヌマチチブが近づくと、激しく追い払っていました。

 卵は既に目が見えており、孵化が近いようです。

 ドンコの孵化仔魚は親と同じ姿で、色や模様まで同じです。浮遊期がなく、直ちに着底します。

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