ドンコは大型になるハゼの仲間で、いる川には多数見られます。いない川では全く見かけません。主に中流域に棲息しますが、かなり上流にも出現します。風貌からすると石のように動かないのではと思ってしまいますが、結構逃げます。その際は非常に俊敏です。
目の回りに赤いものがあるドンコを発見したのでよく見ますと、ヒルらしきものに血を吸われていました。川には海のように掃除をする生物がいないようなので、ずっとこのまま寄生されるのでしょうか。
岩盤の亀裂を覗いていると、黒くなったドンコが卵を守っていました。ヒレは常に全開で、胸びれで新鮮な水を卵に送っているのを観察できました。ヌマチチブが近づくと、激しく追い払っていました。
卵は既に目が見えており、孵化が近いようです。
ドンコの孵化仔魚は親と同じ姿で、色や模様まで同じです。浮遊期がなく、直ちに着底します。