ギバチ

(ギギ科 ギバチ属)

Pseudobagrus tokiensis Döderlein, 1887

ギバチ(多摩川)

絶滅危惧II

ギバチの幼魚

オリンパスE-3 ZD35/3.5マクロ f8 1/125 Z-240×2(TTL)

多摩川 7月 水深50cm

 撮影地では意外にもそこそこ見られましたが、東京や、特に神奈川では激減していると言われています。尾ビレの切れ込みが浅いのが本種の特徴です。

 昼間の撮影でしたので、4-5cm程度の未成魚ばかりでした。大型個体は夜にならないと見つけられないと思われます。明るい場所を極端に嫌いますので、撮影するには、左手で石をゆっくりと起こし、右手でシャッタを切るしかありません。

 ギバチ、ギギネコギギ、アリアケギバチの4種は厳密に分布域が分かれています。似た生活様式を持つ生物は同様の環境では共存できず、長期的には1種を除き滅ぶとされています。分布域が重ならないこの4種はその例かもしれません。残念ながらギバチの分布域の一部にギギが既に侵入しています。温暖化の影響も予想される中、将来どうなっていくのか懸念されます。

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