他の多くのスズメダイ類同様、幼魚のうちは美麗ですが、親は「墨染め」となります。
昼間はヒルギ類の根元や岩のそばなどに強い縄張りを持ち、侵入してきた他個体を激しく追い払うのを観察することができます。しかし、夜は休戦していて、岩陰で2,3匹が仲良く寝ていたりします。
この写真は夜間撮影したものですが、ヤエヤマヒルギの根と岩の間の狭い場所で寝ていますので、カメラが入らず、なかなか思うように撮影できませんでした
幼魚は岸寄りのヒルギ類の根元に棲んでいます。近づくと逃げますが、じっとしていると元の場所に戻ってくるため、動かずにいることが重要です。幼魚はご覧のように美しい青筋があります。
幼魚とは裏腹に、成魚はやや深い淵の転石の隙間、濁った場所(密度濁りかつ泥濁り)にいるうえ、それなりのサイズがあるため撮影距離を50㎝程度としなければならず、撮影は困難でした。ちなみに成魚は幼魚と異なり「墨染め」で真っ黒です。スズメダイ類はたいていそうですが。