アシシロハゼ

(ハゼ科 マハゼ属)

Acanthogobius lactipes Hilgendorf, 1879

アシシロハゼ(相模川)

アシシロハゼの雄

オリンパスE-1 ZD50/2マクロ f16 1/125 Z-220(フル)+D-180(フル) 撮影距離36cm

相模川 7月 水深30cm

 緩流域に棲息しています。ゴクラクハゼと同所的に存在していますが、より砂底を好みます。砂底に適応した種であるため、石の下に隠れることはありません。このハゼがいるところは、透視度が悪いため、遠目ではゴクラクハゼに似ているように見えますが、上から見たときに頭が丸く、体が細長いので区別可能です。

 雌はあまり動かず、ヒレもあまり開きません。ヒレが短く、第一背びれに褐色班が見え、体が白っぽく見えるのが雌です。雄はヒレが長く、黒っぽく、ちょこまかとよく動くので区別できます。

 雄は他の雄や、ゴクラクハゼが接近したときにヒレを開きますので、その瞬間を撮ったものです。右にいるのがゴクラクハゼです。

アシシロハゼ雌(宮川)

アシシロハゼの雌

オリンパスE-1 ZD50/2マクロ f19 1/125 Z-220(フル)+D-180(フル) 撮影距離27cm

宮川 9月 水深40cm

 感潮域の礫底にいたものです。チチブビリンゴがやたらに目立つ環境で、アシシロハゼが少数混じっていました。

 アシシロハゼの雄は動きがあって、ヒレを開くとなかなか特徴的なのですが、雌は地味です。じっとしているとマハゼに似ていますが、体側に明るい横線があるので区別できます。

 撮影は容易ですが、ヒレは開きません。

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