比較的砂っぽい場所に生息するシオマネキです。「ハクセン」というのは「白扇」のことで、雄がはさみを振り上げる様が、白い扇を振っているようだからです。シオマネキが泥地に適応して赤っぽい比較的濃い体色を持つのに対し、本種は白い砂地に適応しているのか白っぽい体色を持ちます。
瀬戸内の河口干潟では、ごく小規模な河川も含め、比較的普通に見られます。
しばらく観察した後、大きく、かつ、比較的警戒心の薄い個体を選びました。その巣穴の前にレンズを最広角側にして待機します。干潟に横向きに寝転がって、肘の上にカメラを置いて動かぬよう支えました。程なく出てきたので、鋏を振り上げたところを捉えました。