ヒラテ系の極致とも言えるのが本種で、見た目はほとんどザリガニです。
上流域の最急流部に棲息するとされていますが、実際には緩流部でもよく見かけます。日中は人影に極めて敏感で、ショキタテナガエビやコンジンテナガエビよりも敏捷に隠れてしまいます。一方、夜間は光を当てても全く動じません(コンジンテナガエビは慌てて逃げます)。
小型個体でも強いらしく、大型のコンジンテナガエビも追い払ってしまいます。
いる場所にはそこそこ棲息しており(コンジンテナガエビが圧倒的ではありますが)、さほど稀種という感じでもありません。ただ、生息地は局限されているようですので、希少な種であることに変わりはありません。
昼間は大型の雄は見かけませんでしたが、夜間見つけたのがこの大型の雄です。ライトにも全く動じることなく、岩に付いた藻を食べていました。
本種は額角が短く、これが和名の由来のようです。