かつてトウヨシノボリの偽橙色型と呼ばれていたものです(もっとも、偽橙色型が何者かは明確ではない)。
この写真は雄で、瀬切れした支流の礫底で普通に見られました。この時期、雄は写真のような婚姻色を呈しています。尾柄部上方に橙色の班が入ります。他の旧トウヨシノボリ類ほど大きく入りません。また、吻部、喉部にも橙色の班が入っています。第一背びれは伸張しません。雄同士が出会うと闘争が起き、互いの尻尾を追いかける回転闘争となります。
こちらは雌です。尾ビレや第2背びれのヒレの縞模様が明瞭です。卵を持っているようで、腹が大きくなっています。
雄はこのような腹の大きい雌が通りがかるとちょっかいを出しますがすが、雌はたいていの場合逃げてしまいます。