汽水性のエビは一部有用種を除いてあまり紹介されていないため、同定が困難です。写真の個体はスネナガエビと思われますが、自信はありません。
イッテンコテナガエビとよく似ていますが、腰部に斑点がなく、尾柄部の斑点が黒点のみであることから、スネナガエビではないかと考えています。額角が細長く、上向きに反っているのは両者に共通する特徴です。
私が観察した限りでは、イッテンコテナガエビとは生息環境が異なるようで、スネナガエビは砂底にいるようです。また、個体数も少ないです。イッテンコテナガエビはヒルギ類の根の上に群れるなど、水深の浅い場所に集団で固まっていて、よくホバリングします。