かつては「タイリクシマドジョウ」と呼ばれていた種で、九州北部と山口県に分布しています。尾柄部の斑紋が2つとも濃いのが本種の特徴とされています。
染色体数に着目し、有明海流入河川のものはY86、それ以外のものはY94とされてきましたが、最近の研究では5集団(Y82、Y86、Y90、Y94、Y98)に区分されるようです。Y90は玄界灘流入河川に生息します。これらは外見上は区別できないとされています。
河川の他、水路や細流にも生息しているドジョウです。主に砂底に生息していますが、礫底の場所でも見られることがあり、生息範囲の広い種です。
「接近しても逃げない」とされている文献もありますが、やはり逃げます。ただ、警戒心は他のシマドジョウ類よりは薄い気がします。