かつて「ヤツシハゼ属の一種」として紹介されていた美麗種で、人気のある被写体です。その後、「ハゴロモハゼ属の一種」とされていましたが、近年「ミホノハゴロモハゼ」なる優雅な和名が付きました。
小型種で、4-5cm程度しかありません。巣穴の前でホバリングして流れてくるプランクトンを食べます。警戒心はシゲハゼよりも薄いのではないかと思います。
本種は全長5cmほどと小さいので、100ミリ級のレンズではなかなか大きく写せません。というわけで、1.4倍のテレコンを噛まして撮影しています。
この巣穴には2個体いて、ペアリングしているのではと思われましたが、1匹は1m以内に近づくと引っ込んで出てきません。この写真は撮影距離60cmですが、この後さらに50cmくらいまで寄っています。その際は、テッポウエビが我慢しきれずに出てきていたようです。撮影しているときには気付きませんで、もったいないことをしました。
本種は露出が難しく、鰓のまわりや腹びれなどが白飛びしやすいので、フラッシュ位置を上げ、通常の露出よりも半絞り絞って撮影しました。