食材としてはごく普通なマアナゴですが、本種を水中で見たことのあるダイバーは少ないのではないかと思われます。内湾の泥底に棲息するため、このような場所がダイビングポイントと重ならないからです。ダイバーにとって「アナゴ」といえば、通常はハナアナゴでしょう。
本種は、冬季は深場に移動するというのが定説でしたが、真冬の水深9mで遭遇しました。ハナアナゴよりも吻が長く、体も長細いことから一見して区別できます。側線の規則正しい点列も見分けるポイントですが、濁った水中ではよく分かりません。
春から初夏にかけて、夜間によく観察されます。成魚は側面に白い等間隔の点列がありますが、写真のように幼魚の点列は黒いです。
危険を感じると頭から泥に潜りますが、潜る力は弱いようで、アナジャコの穴などに頭を突っ込んでいます。
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