ガザミ (ワタリガニ科) Portunus trituberculatus (Miers 1876)
ガザミ(広島湾)

威嚇するガザミ 

オリンパスE-3 ZD35/3.5マクロ f8 1/250 Z-240×2(TTL) 
広島湾 10月 水深50cm

 撮影地ではタイワンガザミが幅をきかせており、本種にはなかなか遭遇できませんでした。

 この個体は、夜間、水深50cmほどの場所で発見したガザミです。ホソウミニナの殻に入ったホンヤドカリを捕食している最中でした。タイワンガザミの雌とは甲の斑紋が異なり、慣れれば一見して区別することができます。

 しばらく光を当てていると、獲物を放り投げ、鉗脚を拡げて威嚇、それが通じぬと見るや、鉗脚をたたみ、泳脚をたたみ、尻から砂に潜ります。この手順はいつも同じです。

 外洋性と言われ続けてきたタイワンガザミが、現在ではこのド内湾でガザミを圧倒しています。この日も巨大なタイワンガザミを数個体見かけました。ガザミが復権する日は来るのでしょうか。

  前  戻る   種類別に戻る   次    TOP