スジホシムシモドキ (スジホシムシ科) Siphonosoma cumanense (Keferstein, 1867)
スジホシムシモドキ(広島湾)

スジホシムシモドキとハナビラガイ?
 
オリンパスE-1 ZD50/2マクロ f22 1/250 Z-220(-1)+D-180(-2) 撮影距離30cm 
広島湾 10月 水深50cm

 砂泥底に棲息する星口動物門の一種です。瀬戸内海では、スジホシムシよりもむしろ本種の方を見かけます。体側に縦線が入っているのが特徴です。

 本種は掘り出すと直ちに潜り始めますが、さほど俊敏というほどではありません。写真のようにまず吻を伸ばして砂中に入れ、どんどん潜っていきます。その様は二枚貝が潜っていくのとよく似ています。

 本種の体側、特に後部には写真のような二枚貝が付いていることがあります。撮影時には「アサリか何かの幼貝がたまたま付いているんだろう」とさして気に留めなかったのですが、ハナビラガイ又はスジホシムシヤドリガイという、スジホシムシ類に付着する二枚貝だということが分かりました。ところでこの辺の分類は混乱しているようで、「ハナビラガイはスジホシムシモドキに、スジホシムシヤドリガイはスジホシムシに着生」とされている文献もあれば、「スジホシムシヤドリガイはスジホシムシモドキに着生」とされている文献もあり、よく分かりません。

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