オイカワ

(コイ科 オイカワ属)

Opsariichthys platypus (Temminck & Schlegel, 1846)

オイカワ産卵1(安倍川)

オイカワの産卵(1)

オリンパスE-1 ZD50/2マクロ f9.5 1/180 Z-220(フル)+D-180(フル) 撮影距離50cm

安倍川 8月 水深20cm

 オイカワは夏の昼間に、水深15cm程度の平瀬の砂礫底で産卵します。

 産卵は頻繁に行われますので、まずは一箇所にじっとしてよく観察することが肝要です。数十分もじっとしていれば、目の前でも産卵します。雌を目で追うと、雄が後から付いてきます。産卵場所に至ると雄が雌をエスコートして尻ビレで激しく砂を払い、産卵放精します。この間約10秒間ですので、チャージの早いフラッシュを使えば産卵の過程を撮影することができます。

 産卵は浅い場所で行われるため、反射防止のためフラッシュを上方に位置させるとフラッシュが陸上に出てしまい、重くて支えきれません。また、水面で光が反射してしまうため、露光が狂います。このため、フラッシュを横に離して撮影すれば、反射は防止でき、カメラを構えるのも楽になります。

オイカワ産卵2(安倍川)

オイカワの産卵(2)

 ♂はやや横倒しになり、♀を川底に押しつけるようにして、産卵を促しています。

 産卵行動を始めたらもう警戒はしないので、寄ってピントを合わせしても逃げません。

 准連続撮影になりますので、チャージの早いイノン製フラッシュといえども、電池残量が少ないとその性能を発揮できません。あらかじめフル充電の電池に交換しておく必要があります。

オイカワ産卵3(安倍川)

オイカワの産卵(3)

 産卵の瞬間です。尾びれで砂を撒き上げ、砂中に卵を押し込めます。後方にはオイカワの♀や幼魚がいて、卵を狙っています。

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