トミヨ属淡水型

(トゲウオ科 トミヨ属)

Pungitius pungitius (Linnaeus, 1758)

トミヨ属淡水型1(庄川)

絶滅のおそれのある地域個体群

トミヨ属淡水型

オリンパスE-3 ZD12-60(60)/2.4-4 f8 1/90 Z-240×2(TTL)

庄川 6月 水深20cm

 本種は水温の高い本州では基本的に湧水環境に棲息しております。氷河期が終わって、湧水環境のみに生き残った遺存種と考えられます。

 藻の塊の下流端の下などに潜んでいます。トゲウオ類は棘があるだけにあまり警戒心がないものと勝手に思い込んでいたのですが、トミヨはさっと藻の間に逃げ込んでしまい、しかも、いったん逃げ込んでしまうとなかなか表へは出て来ません。このため、引っ込ませないように慎重に撮影しなければなりませんでした。

 ちょうど繁殖期で、雌は腹の膨らんだ個体が見つかるものの、私の探し方が悪かったのか、いくら捜しても巣らしきものや、婚姻色を呈した黒い雄は見つけられませんでした。

 観察していると、藻や水没した枝などの表面をついばんでいますが、摂餌しているようです

トミヨ属淡水型2(庄川)

トミヨ属淡水型

オリンパスE-3 ZD12-60(20)/2.4-4 f8 1/125 Z-240×2(TTL)

庄川 6月 水深30cm

 こちらは広角側で撮影したものです。このような湧水環境に棲息しています。

 わかりにくいですが、画面中央下部にトミヨ属淡水型の姿が見えます。

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