ヨシノボリ属の一種[旧トウヨシノボリ]

(ハゼ科 ヨシノボリ属)

Rhinogobius sp. OR

トウヨシノボリ(鳴瀬川)

ヨシノボリ属の一種[旧トウヨシノボリ]

オリンパスE-3 ZD12-60(60)/2.8-4 f8 1/20 Z-240×2(TTL)

大崎市のため池 5月 水深20cm

 かつての「トウヨシノボリ」から、いくつかの種が独立し、残りのトウヨシノボリ類については、独立した種も併せて研究継続中、という状況です。具体的には、以下のようになります。

 ・琵琶湖固有種  → ビワヨシノボリ Rhinogobius sp. BW

 ・濃尾平野固有種 → トウカイヨシノボリ Rhinogobius sp. TO

 ・縞鰭型     → シマヒレヨシノボリ Rhinogobius sp.BF

 ・橙色型     → オウミヨシノボリ Rhinogobius sp. OM

 ・偽橙色型    → クロダハゼ Rhinogobius kurodai (Tanaka,1908)

 ・房総型     → カズサヨシノボリ Rhinogobius sp. KZ

 ・残りのトウヨシノボリ類(宍道湖型その他) → ヨシノボリ属の一種

 本頁では、「残りのトウヨシノボリ類」について掲載します。したがって、ここに掲載したものは、将来独立した種や亜種になったり、地域変異とされたり、上記の種に同一視されたりする可能性があります。

 写真の個体は山中の池で撮影したもので、陸封と思われます。繁殖期の雄で鰭を開いていますが、第一背びれはオウミヨシノボリほど伸張しません。尾柄部は橙色を呈しています。胸鰭軟条数は18(オウミヨシノボリは18-22)で、頬に朱点があるものとないものが見られます(オウミヨシノボリはある)。大きな個体はおらず、全長はせいぜい3-4cm程度です。

 抱卵している雌は腹が青っぽくなります。

トウヨシノボリ(揖斐川)

ヨシノボリ属の一種[旧トウヨシノボリ]

オリンパスE-3 ZD12-60(50)/2.8-4 f8 1/90 Z-240×2(TTL)

揖斐川 5月 水深70cm

 濃尾平野在来のものと思われる雄です。尾柄部が橙色を呈しています。やはり第一背びれはオウミヨシノボリほど伸張しません。第二背びれや尾びれには縞模様があります。

 止水部で見られました。やや大きさがあり、写真の個体は全長6cmほどです。

トウヨシノボリ(太田川)

ヨシノボリ属の一種[旧トウヨシノボリ]

オリンパスE-3 ZD12-60(51)/2.8-4 f8 1/125 Z-240×2(TTL)

太田川 8月 水深40cm

 宍道湖型っぽい個体です。ずんぐりして吻も短く、オウミヨシノボリの雄とはかなり体色が異なっています。

 比較的流れのある礫底に多数棲息しています。こちらも全長6cmほどです。

▲ページ先頭へ▲


 一覧表 分類別 


TOP