ツバサゴカイ (ツバサゴカイ科) Chaetopterus cautus Marenzeller, 1879
ツバサゴカイの棲管
オリンパスE-3 ZD8/3.5魚眼+EC14 f8 1/60 Z-240×2(TTL)
神戸 10月 水深1m
水中から二つの筒が飛び出しているます。これは本種の棲管で、一方から海水を入れ、プランクトンを摂取して生活する「濾過食」を行っています。脚を動かして水流を起こし、和名の由来となった翼のような体節でプランクトンを絡め捕っています。
本種は一生この棲管から出ることはありません。したがって、本体を見ようと思えば、この棲管を破る必要があります。棲管内部には、ムツアシガニ、オオヨコナガピンノなどが共生しています。
新月の夜には発光物質を出すとされていますが、その状況には出会えていません。
本種は干潟でも見られますが、三保の水深20mの泥底でも見たことがありますので、棲息環境は広いようです。