河川上流の緩流部に棲むボウズハゼ類です。個体数はそこそこおり、警戒心も薄く、比較的撮影しやすい種だと感じます。
雄は体の後半部が赤くなり、これが和名の由来となっております。かつては「フデハゼ」とされていましたが、現在は独立した種となっています。写真の個体は雄で、色の出方には個体による濃淡があります。また、第一背ビレや体前半部の黒い横帯の濃淡は短時間のうちに変わります。
通常、魚はあくびをした際にはヒレを開くものですが、本種は開きません。ヒレを開いた写真を撮るには、ホバリングの瞬間を狙うしかないので、置きピンで粘って撮りました。
もうひとつの特徴であるヒゲ模様は、全面的に上顎の上にあり、鯰ヒゲ状態になっているカエルハゼと異なります。雄どうしの闘争や求愛は見られなかったので、春は繁殖期ではなさそうです(夏~秋?)。
※以下に雌の写真を掲載していましたが、カエルハゼであったため、削除しました。