撮影地では意外にもそこそこ見られましたが、東京や、特に神奈川では激減していると言われています。尾ビレの切れ込みが浅いのが本種の特徴です。
昼間の撮影でしたので、4-5cm程度の未成魚ばかりでした。大型個体は夜にならないと見つけられないと思われます。明るい場所を極端に嫌いますので、撮影するには、左手で石をゆっくりと起こし、右手でシャッタを切るしかありません。
ギバチ、ギギ、ネコギギ、アリアケギバチの4種は厳密に分布域が分かれています。似た生活様式を持つ生物は同様の環境では共存できず、長期的には1種を除き滅ぶとされています。分布域が重ならないこの4種はその例かもしれません。残念ながらギバチの分布域の一部にギギが既に侵入しています。温暖化の影響も予想される中、将来どうなっていくのか懸念されます。