南方の外洋で、本種の成魚が群れをつくって泳いでいる写真はダイビング雑誌などでは定番です。しかし、幼魚のうちはこのように川に入ってきます。水は完全に淡水です。
川ではアユなどに混じって泳ぎ回っています。泳ぎ方はアジ科に独特の尾びれを小刻みに振るやり方です。アユなどとは違って泳ぎが早い上、静止することもなく、頻繁に向きを変えるため、そう簡単にシャッタチャンスは訪れません。
じっとして観察していると、だいたい同じルートを巡回していることがわかりました。そこで巡回ルートの一角で、撮影距離60cmにセットして接近してくるのを待ち、ワンチャンスを捉えることにしました。流し撮りで撮ったためややぶれていますが、何とか撮影できました。結構粘らないと撮れません。