カジカ大卵型は河川上流部に棲む陸封型のカジカです。胸びれの鰭条数12-14(中央値13)とされており、太平洋側、内陸に分布します。
この個体は、信濃川の支流で夜間撮影したものです。ここまで上流域になると、いる魚は本種の他、ニッコウイワナ、ウグイくらいです。ハゼの仲間は全く見られず、川底はカジカが独占しています。
浮き石が多いので、カジカの生息数は非常に多くなっています。瀬ばかりでなく、緩流域にも進出しています。瀬での撮影は流れがきつくて疲れるので、この写真は緩流域にいる個体を狙ったものです。最短まで迫って両目でこちらを見るまでひたすら待ち、その瞬間にシャッタを切りました。