オヒラキヘラムシ (ヘラムシ科) Cleantiella strasseni (Thielemann, 1910)
オヒラキヘラムシ
オリンパスE-1 ZD50/2マクロ f16 1/60 Z-220(フル)+D-180(フル) 撮影距離26cm
神戸 10月 水深5m
砂地にぽつんと海藻が生えている場合、その海藻には様々な生物が付いていると考えてよいと思います。こうした海藻を振ると、様々な付着生物を発見することができます。本種もそうして見つけたもので、他にコシマガリモエビ、アシナガモエビモドキが見られました。
これら付着生物の動作に共通する特徴は、さして慌てないということです。潮の流れに身を任せて、何かに触れるとそこにしがみつきます。ごみに擬態することで生存を続けてきたのでしょう。この写真も本種が砂の上でごみになりきっているところを撮影したものです。
尾節が団扇状に開いているため、「オヒラキ」なる和名が付いたものと思われます。