イッテンアカタチ

(アカタチ科 アカタチ属)

Acanthocepola limbata (Valenciennes, 1835)

イッテンアカタチ(三保)

イッテンアカタチ

オリンパスE-3 ZD14-54/2.8-3.5 f8 1/30 Z-240×2(TTL) 

三保 1月 水深22m

 三保のアカタチ類では最も普通種とされています。他の場所ではインドアカタチの目撃が多いようです。

 アカタチ類の中では比較的撮りやすい種ですが、通常は60㎝くらいまで寄ると巣穴から頭しか出しません。

 潮の流れがよいときには、巣穴から出てホバリングしながらプランクトンを食べます。流れのない時はなかなか出てきません。とはいえ、三保では潮を読むのが難しく、潜ってみないと流れがあるかどうか分かりません。

 こちらが2mほど離れているとホバリングします。そこから徐々に距離を詰めていきます。透視度が悪いので、1mくらいまでは寄らないとピント合わせも難しい上、撮影しても赤い色が出ません。

 ライトがない方が警戒しませんので、晴れた日が狙い目です。焦点ノブに手をかけてピント合わせしながらシャッタを切ります。呼吸は静かに連続して行います。息止めはしない方がよいです。

 1m以内に近付くと、たいていは巣穴に入ってしまいます。そのまま待機していても巣穴から出てきません。巣穴からちょこっと頭を出して、また引っ込んでしまいます。ですので、いったん2m程度まで下がって待機します。するとまたホバリングします。この繰り返しで、シャッタチャンスを窺います。

 以上が通常のパターンですが、中にはガイドさんなどが馴した結果、あまり警戒しない個体もいます。写真の個体は珍しく至って警戒心の薄い個体で、寄り放題でした。目の前で撮影していますので、赤い色が鮮明に出ています。この個体はほとんど巣穴に入らず、あちこちホバリングしていました。海底と平行に泳ぐときはヒレを開きませんので、「一点」はなかなか写りません。

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