琵琶湖ではかなり大型になり、体高も高く、一見するとゲンゴロウブナに似ています。しかし、馴れた人が見ると一発で「ヒワラ」(ギンブナの地方名)だと分かります。ゲンゴロウブナは鰓葉数が多いためえらぶたが大きく、相対的に頭が大きく見えるのですが、ギンブナは頭が小さく見えるからです。
フナ類は非常に警戒心が強く、昼間撮影するのは困難なのが一般的ですが、撮影者が水中で環境と同化してしまえば目の前を泳ぐこともあります。こうして運良く昼間撮影できたのがこの写真です。
川は上流域はともかく、中流域ともなると一見清澄そうに見えても濁っていることが多く、海中ほど撮影は楽ではありません。
このギンブナは岸辺を群れで泳いでいました。手前の個体にピントを合わせるのが定石なのですが、なかなかうまくいかないものです。