ニゴロブナ

(コイ科 フナ属)

Carassius buergeri grandoculis Temminck & Schlegel, 1846

ニゴロブナ(琵琶湖)

絶滅危惧IB

ニゴロブナ

オリンパスE-3 ZD12-60(29)/2.8-3.5 f8 1/250 Z-240×2(TTL)

琵琶湖 7月 水深1m

 鮒鮓の材料として有名なフナです。かつてはゲンゴロウブナが主流でしたが、本種の方が骨が柔らかくなるため、本種が使われるようになったとのことです。

 フナ類の判別は難しいのですが、口吻の下側が切り立っていること、尾柄が細長いことから、ニゴロブナと思われます(フナ類の分類については定説を見ず、慣用的な名称に従いました。また、ゲンゴロウブナ以外のフナ類については形質では判別不能とされています。)。

 本種も琵琶湖の他の在来種と同様、昭和末期から平成初期に一気に数を減らし、その後も回復しておりません。水産上の重要種であることから、水田などで増殖した幼魚が放流されており、近年はわずかに資源回復が見られるとのことです。

 フナ類の撮影は難しく、昼間なら到底ここまで寄ることは困難ですが、夜も更けていたので近寄ることができました。実際に水中で生きた姿を見ると、鈍い金色に光っていてなかなか見栄えがします。

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