「スジシマドジョウ小型種琵琶湖型」と呼ばれていた種で、琵琶湖流入河川・水路を中心に生息しています。
尾びれの後端に黒い縁取りがあるのがオオガタスジシマドジョウ及びビワコガタスジシマドジョウの特徴とされていますが、胸びれの基底から腹びれ基部までの筋節数が
・オオガタスジシマドジョウ :14~15(通常14)
・ビワコガタスジシマドジョウ:11~14(通常12)
により判別することができます。もちろん水中では筋節数を見分けることができず、うまく撮れれば写真で判別可能という程度です。
さて、本種を撮影すべく、琵琶湖周辺のあちこちの小河川や水路に潜って本種を探すのですが、オオガタは見つかれど、本種はおいそれと見つかりません。本種は圃場整備に伴い急速に姿を消しているとされていますが、どうやらそのとおりで、捜索は難航しました。何度も通って探し回ったあげく、ある水路で、水が落ち込む砂底部に大型の雌個体を見つけました。
尾びれの先端が黒く縁取られていませんが、特徴的な体型からビワコガタと判明したものです。水草が邪魔だったのでこれを避けて撮影しようと慎重に寄ったつもりだったのですが、一瞬で視界から消えてしまいました。周辺をくまなく探し、砂を持ち上げてみたりしたものの、もはや見つかりません。
「他にもいるだろう」、と気を取り直し、この後も同じ水路を捜索をしたのですが、見つかるのはニシシマ、オオシマばかりで、ビワコガタらしき個体は発見できませんでした。
同じ場所を再訪し、くまなく探し回ったのですが、ニシシマ、オオシマ、オオガタしか見つからず、コガタには出会えずじまいです。
こういうときに限ってなぜかフラッシュが焚けておらず、目の前に障害物もあっていい写真ではありませんが、現在のところビワコガタの唯一の写真です。