大正時代に移入された種で、西日本を中心に一時はかなり隆盛したようですが、現在は衰退しています。
オオクチバス同様、肉食性で大型になるので、在来種への影響が心配されましたが、実際はそれほどでもなかったようです。というのは、本種は東アジア~東南アジア出身で、コイ科魚類をはじめとする日本の淡水魚類層と類似している地域で他種と共存していたためです。したがって、日本に移入してもオオクチバスやブルーギルのような魚類層の全く違う地域から移入した種ほど影響を与えることはなかったのではないかと言われています。
本種は単独で表層付近に生息します。意外にも警戒心は強く、ゆっくり寄ってもすっと逃げてしまいます。いったん2mほど逃げて定位していますが、こっちがじっとしていても遠くへ逃げ去ってしまいます。しかし、お気に入りの場所があるようで、しばらくすると元いた場所に戻っています。その性質を利用し、元いた場所の手前でじっと待っていると、ゆっくりと戻ってきますので、それを撮影しています。
本種は通常は透視度の悪い池や水路を生息地としているため、このような透視度のよい場所で撮影できる機会は希少だといえましょう。