嘉瀬川に湧水の溜まりがあったので、「こりゃ撮影しやすい!」と喜び勇んで水中に入りました。タナゴ類がいるといいなー、と思ったのですが、水深が2m以上あったので、「こりゃだめだ」と諦めました。
残念ながら、どこへ行っても水深1m以上ある止水域はまず移入種天国になってしまっているのです。この溜まりではオオクチバス、カムルチー、ゲンゴロウブナ、ハスがいずれも移入種で、あとはギンブナ、ムギツク、オイカワがそこそこいた他、トウヨシノボリ、モツゴ各1匹でした。タナゴ類など、入り込める余地はありません。それでもブルーギルがいなかったのはまだマシだったというべきかもしれません。
不幸なのは在来魚だけではないようで、本種も気の毒ではあります。写真の個体は40cmを超えるやや大型のもので、単独で表層付近に定位していました。下顎に怪我がありますが、ルアー釣りで傷ついたものと思われます。この個体は寄っても全く逃げるそぶりがなく、無気力・無関心でした。おそらくこの後まもなく死に至ったと思われます。