日本では北海道のみに分布するイワナ属です。
季節の関係か、表に出て泳いでいる個体は少なく、障害物の下に潜んでいる個体がほとんどでした。若魚は腹が赤っぽいのですが、大型の老成魚では茶色っぽくなっていました。
写真は遊泳している若魚です。最初はフラッシュに反応して右往左往していましたが、3度くらい焚けば気にしなくなります。障害物の下にいる個体は寄っても逃げませんが、遊泳している個体はそれなりに警戒心があり、いったん茂みに逃げ込んでしまうともう表に出てきません。このため、逃げられないよう、じわじわと間合いを詰めて撮影しました。
25cmを超える成魚です。こうした大型の個体は流れのある条件のいい場所を単独で陣取っていて、別の日に同じ場所を覗いてみても、同じ個体がそこにいます。他の個体が入ってきたら、追い払いますので、縄張りを形成しているようです。馴らしながら徐々に寄っていくと、直近まで寄ってもく逃げなくなります。
翌日は最初から寄ってみましたが逃げませんでした。「こいつは危険な相手じゃない」ということを1日経っても覚えているようです。