クロサギ類はどれもよく似ていますが、写真の個体は①体高がやや高く(ミナミクロサギは体高が低い)、②頭から背にかけての形状がなだらか(セダカクロサギは背が盛り上がり、やや尖っている)、③尾びれの切れ込みが深い(ナガサギ以外の他のクロサギ類は浅い)、④体側に円形の小斑点がない(ナガサギではある)、ことから、ツッパリサギと同定しています。
本種の幼魚は汽水域にも入るとされていますが、写真の個体は汽水域で夜間撮影したもので、全長10cmあまりの幼魚です。単独でややくぼんだ場所に着底して寝ており、全く逃げませんでした。夜には、昼間には見られない斑紋が出現します。
やや密度濁りがあり、画面の一部がぼやけているのはこのためです。