淡水性の大型フエダイです。成魚は1mを超えるとされています。
西表島の河川に入りますと、下流~汽水域ならどこへ行ってもゴマフエダイはいやというほど見られますが、本種の棲息はかなり限られているようです。
撮影地点ではゴマフエダイも見られましたが、ウラウチフエダイはヒレが黄色っぽいため、ヒレの赤いゴマフエダイとは簡単に見分けられます(種小名の"goldiei "は「金色の」という意味でしょうか)。そのほか、ウラウチフエダイは、①鱗にゴマ状の斑点がない、②体側の横縞の間隔が広い、③30cm程度までは体側の横縞が消失しない、という相違点があります。
水中で観察していると、淵を中心に同じ場所を巡回しています。好奇心が強く、目の前にやってきては反転します(これはゴマフエダイも同様です)。浅い場所でカメラを構えて待機し、淵から上がってきた時にシャッタを切っています。近づいてきてもフラッシュを焚くと必ず反転して逃げるので、シャッタチャンスは1巡回に付き1回しかありません。
別の年にまた同じ地点に行ってみましたが、全く確認できませんでした。撮影できたのはかなり運が良かったのかな、と思っております。